中国出張に行って参りました~洋服はどうやって出来ているのか???~編
いつもお世話になっております。フジスター株式会社です。
いよいよ、春らしい気温となり桜も満開。
心躍る季節がやってきました☆
さて今回の記事は先日中国出張行った際に
生地市場の様子、提携工場から許可を頂いた
工場等の内部写真を部分的にですが撮らせて頂きましたので簡単な
解説と共にブログに上げてみたいと思います。
洋服がどうやって出来ているかが少しでも
イメージして頂けると幸いです。
◆寧波:染物工場
まずは染物工場での写真です。
「染める」
衣服に色を付ける事を「染める」と
いいますが、そもそも「染める」って何だろう?
と思ったので少し調べてみました。
基本的に・・・
糸→布→生地→服という順序で衣服は出来ています。
そして「染め」は大きくは「先染めと後染め」の二つに分かれます
※細かくはもっとありますが・・・
生地になってから染める「後染め(あとぞめ)」
色が乗る前の「生機(きばた)」を作っておき、
必要な色を必要な量だけ染色します。
「生機」の段階で、どのような色の出方をするが決まります。
チェック柄が出るようにするには、チェック柄が出るように設計します。
染色反応の違い(綿は染まるけどポリエステルは染まらない、など)を利用して、
柄を出すことが出来るそうです。
試験管で色合いを調合します
上の写真は色合いのチェックシーンの一コマ。
現在は色合いのチェックをデジタル化してチェックしているそうです。
※チェックする機械は1台なんと20万元(!!1元20円位なので約400万円!)・・・車1台買えますね(^_^;)
最近までは光の下で、目視にてチェックしていたのが通常のやり方だそう・・・。
デジタル化の波ですね~。
生機(キバタ)の状態です
大きな釜で染色します
出荷待ちの製品です(暗くて分かりにくいですよね。。。)(^_^;)
糸の段階で染める「先染め(さきぞめ)」
生機を織る前の糸の段階で染める事を言います。
染まる前の糸です(大量!!)
染めに使う釜です。釜の中に適宜、白い糸を入れます
釜の内部画像です
先染め糸の完成です
先染めは主にチェック(格子)やストライプ(経縞)に多く用いられます。
自由に多色で作る事が可能でギンガムや有名なバーバリー・チェック等はこの方法で作られています。
◆紹興:紹興市場(生地市場)
紹興市場とは?
備考紹興市場はアジア地域において最大級の生地市場。
専門街ごとに大よそ19の市場に分かれており、
販売ブースは1万店以上。 一日に平均国内外から10万人のアパレル系バイヤーが訪れています。
※ブースは1店舗が色々なところでブース(多店舗)を開いている事が多いそうです。
バイヤーは欲しい生地サンプルを探し、お目当ての生地があれば陳列されているサンプルを
元に発注をかけていく仕組みです。
※私も生地サンプルを頂いてみました。カモ柄の中に花柄が・・・。綺麗ですね~(^.^)
◆寧波:検品工場
続いては検品工場内での1枚です。
こちらの工場では130名体制で6ライン、日に25,000枚チェックしているそうです。
大体7~8名でチームを組み各チェック項目をチェックし最終チェッカーが全体チェック。
その後は包装をして最後は
検針器という機械に通し、異常が無いかチェックしていきます。
※上記機械は2ヘッドタイプ。センサーが2か所にありダブルチェックする形となっております。
工場内はとても静かで、皆さん黙々とチェックしていらっしゃいました。
◆寧波:縫製工場
最後に縫製工場内の1枚。こちらでも皆さん黙々と業務をこなしています。
生地の山です
ジャガードボーダー用生地を一枚一枚手作業で切っています。
工員のお二人の息がピッタリ!
この後、洋服の型に沿って切り取っていきます。
その後ミシンを使い
パーツ毎にミシンを使って縫っていきます。
そして製品として形になっていきます。
いかがでしょうか。部分部分足りない説明もありますが
少しでも洋服が出来るイメージが膨らんだら幸いです。
中国出張お疲れ様でした!
分かりやすく出来ていると思います!